ソフトウェア設計及び演習2016

GLib::チュートリアル

第4回~第5回の演習で実際に(自分で手を動かして)学んでもらう内容についてです.

step1からstep4まで,もれなく,順番に進めていき,GLibの便利な機能を理解しましょう.

step5は(さらにGLibに慣れるための)追加チュートリアルです.

GLib::テキストまとめも適宜,参考にしてください.

準備

  • GLibの演習用にディレクトリを作成してください.
% (cd ~; mkdir -p csd/glib)
  • csd/glibはGLib練習用のディレクトリ

お手本コード置き場

教育用端末なら

以下にあります.

演習内容

教科書第4章の内容をトレースし,中身を理解する.

[step1] ファイル・ディレクトリの操作

  • csd/glib/file を作り,
  • file-sample.c を(教科書ソース4-1どおりに)入力
  • Makefile を作成する(参考:Makefileの書き方).pkg-configの指定は以下のようになるので注意.
gcc file-sample.c -o file-sample `pkg-config --cflags --libs glib-2.0`
  • コンパイルして動作確認.
./file-sample /home/h26j/h26jXXX 
step1で理解すべき項目
  • GLibを利用する際のインクルードファイル指定,コンパイル方法
  • ディレクトリ,ファイルの取扱い方

[step2] 連結リスト

  • csd/glib/glist/sort を作り,
  • list-sort.c を(教科書ソース4-2どおりに)入力
  • Makefile を作成し,コンパイル・実行.動作を理解する
  • さらに,
  • csd/glib/glist/operation を作り,
  • list-operation.c を(教科書ソース4-3どおりに)入力
  • Makefile を作成し,コンパイル・実行.動作を理解する
step2で理解すべき項目
  • GListの使い方
  • リストへのデータ挿入,削除の方法
  • g_list_sort(), g_list_foreach()などの使い方
  • g_strdupの動作

[step3] ハッシュ

  • csd/glib/ghashtable を作り,
  • hash-sample.c を(教科書ソース4-4どおりに)入力
  • Makefile を作成し,コンパイル・実行.動作を理解する
step3で理解すべき項目
  • GHashTableの使い方
  • ハッシュテーブルへの値の登録,参照の方法

[step4] イベントループ

  • csd/glib/timer を作り,
  • timer-sample.c を(教科書ソース4-5どおりに)入力
  • Makefile を作成し,コンパイル・実行.動作を理解する
step4で理解すべき項目
  • g_timeout_add(), g_source_remove()の使い方

[step5] (追加) 文字列処理 + 応用編

のページ内容にしたがって実習しましょう. 特に,GLib::ファイルと文字列の処理には,今後の開発にも役立つであろうGIOChannelやg_strsplit()などの使い方が含まれていますので,しっかり理解してください.


最終更新日:2016/05/06 14:57:23