ソフトウェア設計及び演習2015
GLib::チュートリアル
第4回~第5回の演習で実際に(自分で手を動かして)学んでもらう内容についてです.
step1からstep4まで,もれなく,順番に進めていき,GLibの便利な機能を理解しましょう.
step5は(さらにGLibに慣れるための)追加チュートリアルです.
GLib::テキストまとめも適宜,参考にしてください.
演習内容
教科書第4章の内容をトレースし,中身を理解する.
[step1] ファイル・ディレクトリの操作
- csd/glib/file を作り,
- file-sample.c を(教科書ソース4-1どおりに)入力
- Makefile を作成する(参考:Makefileの書き方).pkg-configの指定は以下のようになるので注意.
gcc file-sample.c -o file-sample `pkg-config --cflags --libs glib-2.0`
- コンパイルして動作確認.
./file-sample /home/h23j/h23jXXX
step1で理解すべき項目
- GLibを利用する際のインクルードファイル指定,コンパイル方法
- ディレクトリ,ファイルの取扱い方
[step2] 連結リスト
- csd/glib/glist/sort を作り,
- list-sort.c を(教科書ソース4-2どおりに)入力
- Makefile を作成し,コンパイル・実行.動作を理解する.
- さらに,
- csd/glib/glist/operation を作り,
- list-operation.c を(教科書ソース4-3どおりに)入力
- Makefile を作成し,コンパイル・実行.動作を理解する.
step2で理解すべき項目
- GListの使い方
- リストへのデータ挿入,削除の方法
- g_list_sort(), g_list_foreach()などの使い方
- g_strdupの動作
[step3] ハッシュ
- csd/glib/ghashtable を作り,
- hash-sample.c を(教科書ソース4-4どおりに)入力
- Makefile を作成し,コンパイル・実行.動作を理解する.
step3で理解すべき項目
- GHashTableの使い方
- ハッシュテーブルへの値の登録,参照の方法
[step4] イベントループ
- csd/glib/timer を作り,
- timer-sample.c を(教科書ソース4-5どおりに)入力
- Makefile を作成し,コンパイル・実行.動作を理解する.
step4で理解すべき項目
- g_timeout_add(), g_source_remove()の使い方
[step5] (追加) 文字列処理 + 応用編
のページ内容にしたがって実習しましょう. 特に,GLib::ファイルと文字列の処理には,今後の開発にも役立つであろうGIOChannelやg_strsplit()などの使い方が含まれていますので,しっかり理解してください.
最終更新日:2015/03/05 10:01:30