ものと操作の洗い出し
「もの」と「操作」を洗い出す
テーマ説明書(簡易企画書)を,プログラムを作る立場で読み直し,「もの」と「操作」を確定させます.
復習
中谷先生の講義(ソフトウェア構成論)第14回も適宜,復習しましょう.
名詞を書き出す
- 「もの」はソフトウェアの中に現れる概念を表す(登場キャラクター・背景・ステージ,などなど)
- 「もの」の中に含まれるほかの「もの」
- 自明な「もの」になるまで繰り返す
- 入れ子構造の絵を描く
- 暗黙に想定されている「もの」を忘れずに
- フィールドや背景など
動詞を書き出す
- 動きや変化,操作,処理
- 能動的が適切か,受動的か
- ものや概念を実現するための操作や処理が全て書き出されているか
- 主語や目的語のない操作や処理はないか? ものが省略されていないか?
ものと操作をまとめて考える
- 「もの」とそれに関する「操作」をセットにして考える.(最終的にオブジェクトの定義につながる)
形容詞や副詞
- 数値で表せるか?
ものや操作の(依存)関係を描く,認識する
- 図示することで全体像や関係を把握しましょう.
書籍「ことだま on Squeak」の一例
参考までに転載します.これが良い例で,この通りを目指せ,ということではありません.(あくまでも参考程度で)
この例では,暗黙定義の「フィールド」が抜けていることにも注意しましょう.
過去の例
- 必ずしも「良い例」ばかりではないので注意すること.(あくまでも参考程度に)