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Atomエディタ

Atomって?

  • GitHub製の開発者向けエディタ( 本家
  • エディタの機能を拡張するためのパッケージが極めて豊富(7,000以上)

Atomの基本操作や設定

起動

基本的にはコマンドラインで

$ atom

と入力するだけです.この際,ディレクトリまで指定して起動させると,「そのディレクトリ以下のファイルやディレクトリがツリー表示された状態で立ち上がる」ので便利です.

$ cd ~/csd/proj_dir
$ atom .

Atomの設定

Atomの設定(やカスタマイズに必要なファイル群)は,初回のエディタ起動時にホームディレクトリ直下に作成される .atom ディレクトリに保存されています.

例えば,基本的な設定は config.cson というファイルに保存されていて,このファイルを直接,編集すれば自分好みにカスタマイズできます.

が,直接ファイルをいじらなくても,Atomの設定は全て,設定画面から行うことができます.エディタ起動後に

  • メニューの「Preference...」
  • または Ctrl+,(コントロール + カンマ)

とすれば設定画面を開くことができます.


キーバインド

Atomに登録されているキーバインドは,設定画面(Ctrl+,)の Keybindings で確認できます.これを覚えて駆使すれば,非常に快適に開発を進められるようになります.

便利そうなキーバインドには以下があります.

  • Shift+Ctrl+P: コマンドパレットを開きます.パレット内部で,さまざまなコマンドを実行できます.
  • Ctrl+,: 設定画面を開きます.
  • Ctrl+k (またはその他の方向キー): 表示画面を押された矢印の方向に分割します.
  • Ctrl+w: 分割した画面を閉じます.

このキーバインドは,全て自分好みにカスタマイズすることができます.例えば,emacsライクに使いたいなら,

などのパッケージをインストールして有効化すればOKです.ただし,emacsで標準的に使われるCtrl+k(行末まで削除)やCtrl+y(ペースト)が Atomデフォルトのプレフィクスキーとして登録されてしまっているので,それらを無効化しないと快適には使えないでしょう.(詳細は調べましょう)


パッケージのインストール

Atomの最も強力なところは,パッケージを追加することで機能拡張できることにあります.これを書いている2018/4/4時点で7,491パッケージあるようです.

これらは,Atomの設定画面から追加可能です.

  1. 設定画面を開く
  2. +Installをクリック
  3. 検索ボックス横のボタンが「Packages」になっていることを確認
  4. パッケージ名を(一部でも良いので)入力してEnter
  5. 少し待つと下の方に一覧が表示されるので,希望のパッケージ欄で 「 Install」 をクリック

なお,正確なパッケージ名があらかじめ分かっていれば,コマンドでインストールすることも可能です.

  1. コマンドパレットを開く(Shift+Ctrl+P
  2. パレット内で apm install パッケージ名 を入力

テーマのインストール

パッケージインストールと全く同様の手順で,エディタ本体の見た目(テーマ)を変更できます.(検索ボックス横のボタンを「Themes」にするだけです)

興味がある人はいろいろ試してみてください.


メニューの日本語化

もし,メニューを日本語化したければ,japanese-menu パッケージを使うとメニューバーやコンテキストメニューの一部を日本語化してくれます.ただし,完全ではないようです.

パッケージ紹介

演習に役立ちそうなパッケージを紹介します.

platformio-ide-terminal

Atomの画面内にターミナルを組み込んでくれます.画面を分割してターミナルを出しておくと,Gitコマンドの実行なども簡単に行えるようになります.

デフォルトのキーバインドは Shift+Ctrl+T でターミナルウィンドウ追加.

minimap

いま編集しているソースコードの全体図を表示してくれます.地味に便利です.

autocomplete-plus

入力自動補完機能を提供してくれます.現在のAtomには標準でインストールされています.

linter

文法チェッカーです.JavaScriptの文法チェックを行いたい場合,linterと一緒にlinter-eslintもインストールしてください.

browser-plus

Atomの画面に ChromeのView を開くことができます.いま開いている .html ファイルの画面で Ctrl+Alt+O とするとブラウザで見た画面が開きます.

atom-runner

Alt+Rでスクリプトを実行できます.JavaScriptの場合,デフォルトではnodeが使われます.

file-icons

左側のツリービューのアイコンがそれっぽくなります.お好みで...